(私の視点×4)憲法を考える 礒崎陽輔、ジョン・ダワー、柳沢協二、東浩紀

「(私の視点×4)憲法を考える 礒崎陽輔、ジョン・ダワー、柳沢協二、東浩紀」(http://www.asahi.com/articles/DA3S11126599.html)ではジョン・ダワー氏が言うには、日本で暮らした女性が深くかかわっており、日本側とも協議を重ねた憲法であると強調。



東浩紀氏は「しかし今の世に民主主義や人権思想が根付いているのは、何百年も前のヨーロッパ人たちが議論し続けてくれたからだ。」とのことですがこのように人権思想を借り物のように思うのは事実に即していません。キリスト教の影響なのかギリシアの奴隷制の影響なのか、(特定のグループや裕福な)人間だけど特別、と括るところが薄いだけで、平等意識は強く存在していたのです。
その一部の平等を実現するための資金も植民地から吸い上げたものであって(ナポレオンの最初の婚約者が新大陸との「貿易」で儲けた富豪であったのは象徴的と言えます)「ヨーロッパ人たちが議論し続けてくれた」ためのもとになった資本も、同じくです。ヘーゲルやモンテスキュー、アリストテレスなどの差別的心性やジョン・ロックが奴隷貿易に関わっていたのは象徴的です。


そういう意味では、本来日本人こそが、そういった心性を取り払って、真に人権的な哲学を構築するチャンスをは持っていると私は思っています。変に依存主義的な考えがそれを阻んでいると思うのです。




自国の成果を率直に評価し、西洋近代の遺産については上のページで引用したように「近代ヨーロッパは、一体化したそれ以前の世界の人々の様々な活動が総体として生み出した世界全体の子供なのである。」(東インド会社とアジアの海 (興亡の世界史) 羽田 正 (著) 361ページ)という、共有財産であるという、自分たちの内側にあるものだという意識が必要です。でまとめた考えが重要です。






この東さんは事故後の原発についても電波発言がオンパレード。わざわざ私が言うまでもないとも思っていましたが、ここに念のために書いておきます。


また、福島第一原発の観光地化についてひたすら発言していますが、これで原発について発言したように見せられていると思っているのなら、ジャーナリズムの偽装として質が悪いと思います。その見せ方に乗っていこうとしている人たちにも、気持ちの悪いものを感じています。














「東電料金、沖縄抜き全国最高に 原発事故後の値上げ響く」(http://www.asahi.com/articles/ASG5861FPG58PLFA00Y.html)は表面的に読むと原発の料金的な部分に疑問を投げかける脱原発系の記事で、ネット右翼の人などはそういう部分に反応しますが、実は社会費用などは今までの原発の料金に含めておらず、本質的なところでは原子力ムラ的な記事と言えます。

原発が無かったことを沖縄電力の料金が高かった理由の一つにするのは、欺瞞です。


つまり原発批判をやっているよと浅く見る人には見せかけて原子力ムラに擦り寄っているわけですが、いい加減に社会費用をしっかりと原発のコストに乗せたまっとうな記事を書くべきではないだろうか。








「〈証言そのとき〉不屈不撓の一心:7 競争相手に借りた回線」(http://www.asahi.com/articles/ASG4Q46MVG4QPLFA004.html)は「大義名分があれば進んでいける。」という言葉が印象的。


「(時時刻刻)ASEAN、対中国結束 南シナ海掘削問題」(http://www.asahi.com/articles/DA3S11130137.html)という記事が横にありますけど、日本が音頭を取らなくても中国が何かやれば周りの国々は結束するもの。

日本は日本として筋を通して普通にやっていれば、こういう時に頼りにしてくることもあるでしょう。シャカリキにマイナスの動きをするのではなくて、こういう時にしょうがないなぁ、と義務を果たすのが正しい戦略なのです。

外交で大切なのは大義名分なのです。






「(声)「戦う」という若者に届く言葉は」(http://www.asahi.com/articles/DA3S11130101.html)では、この人がみかける若者も、この読者の意見自体も、9条の改憲(集団的自衛権)が日本を守るものだという錯誤に貫かれています。新聞として間違った情報を流していることを反省するべきなのではないでしょうか。


私は改憲するなら仏教の慈悲の精神を盛り込みたいですね。自国を大切にするとともに、自他不二の精神をもって、他国にも慈愛を及ぼす、と。日本らしい憲法にするとしたらそういうことだと思っています。









「アキバの新ランドマーク誕生 – あの「ラジオ会館」がリニューアルオープン」(http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140512-00000073-mycomj-sci)は恐らく詰キストには朗報。今年の詰め将棋大会は若島正さんが勝ったようで、相変わらず強いですけど、逆に言うと新規参入が少ないのですかね?もう40年くらい最強なんじゃないでしょうか。

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