「これぞ!ニッポン流!」では新幹線の安全管理を。確かに凄いのですが、だからこその笹子トンネル崩落事故などとのギャップを感じます。要するにお金のあるところにしか手をかけない。造って終り、といったようなところが世の中にたくさんあるということでしょう。番組のように、安全にこだわり過ぎる日本人、と文化で括るには危険な例外が多すぎると思います。
JR北海道も、笹子トンネルも、根本的な対策を取ったとも聞かないままに、このような番組を放送するのは報道機関として、軽率なのではないか。
スタジオは、外国人タレントをそろえて日本を讃えさせる、毎日放送されているような形式。しかしウエンツを外国人タレントの枠に入れても何にも意味がないような・・・・。
報道特集は、認知症ケアのユマニチュードを特集。
その手法を使う外国の人が来て、患者さんの態度が全く違ってしまってびっくり。
日本では寝かせたままなのを積極的に立たせる。立つのは人間の尊厳であるとのこと。
立たないとダメになるのは一般の人でもみんな知っているくらいでしょう。人手不足とはいえ(だからこそ)それが介護施設で実践されていない状況がおかしいです。
部屋に入る前にノックする。眼を見て話しかける。過剰なマスクや眼鏡はしない。拘束はしない。
こういったことで力づくと抵抗で双方消耗していた、口の中の検診がにこやかな中で終了。
まとめて言えば愛情とテクニック、ということでしょう。
手がかかるようで、実はトータルでは手間の短縮にもなることがフランスの研究で実証されているとのこと。
日本では一か所だけこの方法の研修を受けられるところがあるそう。しかしよくよく考えれば、患者を一人前の人間として扱うなどということは当たり目のことです。その当たり前のことすら海外から導入しなければならないことに情けなさを感じます。
「医は仁術」と言っていた日本の医療の伝統が泣きます。やはり、東洋医学と一緒に捨ててしまったということなんですね。
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